まず店内に入って感じたのが“ラーメン屋”というより“中華料理店”という感じであった。そのわけは店内に使われている机や飾りなど一つ一つが高級な中華料理店にあるような感じのしっかりとしたものが使用されていたからであろう。 メニューの表には“おいしいラーメンが食べたかった方へ”。中を開くと“沖縄には坦々亭があります”と書かれている。よし、さっそくお店の看板メニューの坦々麺を注文することに。出てきた坦々麺からはなんともいえない胡麻の香り(そういえば内地では良く食べたが、沖縄でははじめての出会いだなどとおもいつつ)まずはスープを一口、とてもしっかりとしたスープと胡麻がよく合いさらに上に乗せてあるひき肉(味噌味)のピリ辛感がまた良く合うこと。麺はというとしっかりと腰があり何ともいえないつるつる感、しかもスープと非常に相性が良い。気がつくときっちりとスープの最後の一滴まで飲みほしてしまっていた。 大きさも内地で言う通常・値段は沖縄県内にしてはちょっと高いかなぁと、食べる前は思っていたけれど食べ終わるころには納得し、これは「ラーメン」というより「中華料理」だななどと勝手に考え始めていた。 店主の東江(あがりえ)俊之さんに話を聞いてみると麺は自家製で「自分のところで麺を打つと2日しかもたないけど、製麺所からとると1週間ぐらいはもっちゃうんだよ。」つまり添加物が一切入っていないということになる。肉に関してはほとんどが豚、というのも仕入れは県産の豚を内臓のみを取り除いた半身の状態で仕入れ、自分で部位や骨などを切り分けて使い、当然上に乗っているひき肉も自身でミンチにしたものを使用。そしてそのひき肉ととても相性が良いのが味噌で、もちろんそれも無添加のものを使用するとのこと。 何故そこまでするのかとたずねると、「添加物等はどんどん体内に蓄積してしまうものだから、毎日来てくれるお客様にそんなものを出すわけにはいかないでしょ。」とさらっと答えられ、さすがは「スローフード王国 沖縄」だなぁと感心させられた。 そこまで手を掛けた割には値段が安いと思い聞いてみると「もう同じやり方で21年やってきてるし、大きな店じゃないからできるんだよ。」とまったく恐れ入りました。